雪国に移住したら気をつけたい「雪道での運転」のお約束
はじめまして、ドラ塚と申します。
▲2015年4月、十日町移住者。四次元ポケットの様に色々突っ込んでも大丈夫な精神と肉体を持っていたはずだった。
僕は2015年4月に新潟県十日町の集落に移住しました。もう色々と疲れたのです。
十日町と関わった時の楽しい思い出、移住した後のリアルな生活、長年ここに住み続ける住人の暗黙知etc...をブログ形式で気軽にお届けしたいと思います。
今日のテーマは「雪道での運転」です。
新潟県十日町市は特別豪雪地帯。そんな雪国での生活に欠かせないのが「雪との付き合い方」であります。
実のところ、僕は北海道で育ちました。バブルが崩壊した1991年2月あたりに懐妊したことが分かり、そのまま10月の中頃に東京都日野市の「森のユートピア多摩テック」という遊園地の近くの病院で生まれ落ちるやいなや(as soon as)、雪虫もチラつく冬前の北海道(札幌市)に両親共々移住したのです。
▲安い楽しい多摩テック(http://www.tamatech.jp/thanks48years/)
▲冬の札幌へ(http://www.welcome.city.sapporo.jp/find/nature-and-parks/odori_park/)
雪国に住むのは必然だったのかもしれません。
「雪国の運転は怖い」と刷り込まれて育った幼少期
実は、雪道の運転にトラウマがあります。
その雪の日は酷い渋滞でした。赤いテールランプが延々と続く雪道で何となく鬱屈とした父と母と僕。
雪道の運転は難しく、揺れる車体。母がポツリと「もっと丁寧に運転できないの?」と理不尽なことを言ったが最後、父は激昂。煽られて母も激昂。家族の慎ましい休日は一転して地獄へと変わりました。それによって「雪道は怖い」と刷り込まれたのです。
本題、雪国初心者の運転技術向上講座
そんなことがあってから、雪道にトラウマがあります。
それを刺激するかの様に「十日町の冬の怖さ」をよく聞きます。正直、もうやめてくれってくらい、聞きまくります。
先日、仕事で打ち合わせのついでの雑談をしていたのですが、
話題が「冬の運転の怖さ」に移りました。
「4WDでもチェーンでも滑る時は滑る。滑ったらハンドルを逆に当てたり、サイドブレーキを引いたり、適切な処置をしたとしてもダメな時はダメ。タイヤがロックしちゃったらね、ただただ、どこかにぶつかって車が止まるのを祈るしかないんだよ。そういえば15年くらい前かなぁ...」
と、「雪道でのスリップに人間は何とも無力である」ということを小二時間くらい話してくれました。彼はしきりに「どうしようもないんだよ」と話すので、本当にどうしようもないんだな。と思っています。
人類が出来る抵抗は車両保険を手厚くするしかないとのこと。
▲どうしようもなさそうに話す某工場長
そんな出来事が重なって、僕は「雪道 運転 コツ」で調べたり、あらゆるオッサンに小一時間くらい雪道での運転の仕方を教えてもらったりしました。結論は「滑り出したら、もうどうしようもない」みたいです。お笑い芸人みたいですね。
それでも、聞いていくと抵抗の余地はあるみたいでして、今回は僕がオッサン達から聞いた「雪道運転」の知識について話そうと思ったのです。
これ以上の犠牲者を増やさないために...。
①フットブレーキは使わない
僕の父と母が罵りあった原因です。
運転の基本でもありますが、アクセルの微調整とエンジンブレーキを意識して運転するのが良いみたいです。「ポンピングブレーキ」は口触りが良いので思わず使ってしまいますが、雪道では最小限に抑えましょう。
②どうしても使いたかったら、ハンドルは静止
そうは言っても、ついついブレーキを使ってしまうのは人情というもの。
雪道でのブレーキは「直線のみ」有効です。曲がりながらブレーキを踏むのは自殺行為ということなので、気をつけてください。
③わだちからは外れない
移住者の皆様が往々にして轍に沿って走っていくことを是としない方が多いかと思いますが、我が道を行くタイプの人も畜生道に落ちるタイプの人も雪道においては前例踏襲、正道邁進をモットーに、運転をしていただきたい。
④車の特性を把握する
雪道の怖さは基本的にはタイヤのロックや滑りによるスリップ。
これらが何故起きるのかを理解しておくと良いみたいです。
FF車(前輪駆動)
世の中のほとんどが前輪駆動となっております。前輪が地面を蹴って後輪を引き連れるという形式。この車種の場合は「曲がりにくい」という特性があります。
雪道のカーブで「あー、曲がり切れないなぁ...」という場合はハンドルを切るのではなく、ハンドルを戻して(タイヤをまっすぐにして)ブレーキを踏み、減速しましょう。
FR車(後輪駆動)
運転したことがないので、よく知りません。
「アクセルは踏み込むな」って言われました。
4WD(四輪駆動)
「この雪国で4WDじゃない奴はいない」と伝説のように語られたことがありますが、4WDは発進力と車高の高さに優れているだけで滑る時は滑ります。直線だけしか強くないので、カーブは他の車と同様に気をつけて曲がらないといけません。前輪駆動と後輪駆動と同じく「急」のつく運転は控えましょう。
⑤車両保険は手厚めに
「俺は運転上手いから平気だって」
そんな驕り高ぶる豚野郎には、僕のオンボロBbでシアハートアタックしますよ。こちらは10万円で買ってますからね。どうなっても構いません。
雪道では、自分に非がなくても向こうから突っ込んで来ることもあるのです。食パンを加えた転校生の如く、伊豆ナンバー掲げた移住者のBbが突っ込んで来るかもしれません。安心して壁面擦り停車出来るように、手厚くしておきましょう。
⑥スタッドレスタイヤを履かないと「お前、ノーマルか?国に帰れ。」と言われる。
忘れもしない2014年11月。
十日町は初雪だったのですが、スタッドレスなんて履いているはずもなく、坂道で車が止まり、後ろから来たオッサンに「国に帰れ」と言われました。
(その後、数キロ先のイエローハットでチェーンを買って何とかなりました。)
⑦JAFに加入しろ
バッテリー上がりのためにも出動してくれる。
本当に偉すぎる人達。いつもありがとうJAF。
いかがでしょうか。
十日町ライフを送る上で雪との共生は必要不可欠。
今年は雪が少なくて油断しがちですが、気をつけてくださいね。
さもないと...
もしかしたら、十日町の他のオッサン方に「こんな方法があるよ」とか言われるかもしれませんが、本日は以上です。